中東情勢のビジネス講座
筆者紹介
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第29回：国交正常化に踏み切ったＵＡＥの狙い
アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）とイスラエルは８月13日、米国の仲介により、国交を正常化することで合意したと発表した。すでに実態としては接近を強めていた湾岸アラブ諸国とイスラエルだが、今回の合意を皮切りに、・・・ -
第28回：コロナ第２波で窮地のイスラエル首相
イスラエルでは、一時収束したかに見えた新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、国民の不満が噴出している。７月末には、エルサレムやテルアビブなどの主要都市で、首相退陣を要求する数千人規模のデモが発生してお・・・ -
第27回：イラクから見る米・イラン対立
米国のポンペオ国務長官は５月６日、イラクのカディミ新政権の発足を祝福するとともに、イランから天然ガスと電力を輸入しているイラクに対するイラン制裁の適用を免除する特例措置を、120日間延長すると発表した・・・ -
第26回：中国バイオ企業が中東への進出を強化
中国のゲノム解析大手、華大基因（ＢＧＩ）が、コロナ禍を機に中東への進出を強化している。アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）では３月末に、同国と共同で、首都アブダビに新型コロナウイルスのＰＣＲ検査研究所を設立。４・・・ -
第23回：強気のサウジ、原油増産の思惑
サウジアラビアは３月10日、これまでの減産方針から一転、４月の原油供給量を日量1,230万バレルまで増やすと発表した。同月６日に開かれた、石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）加盟国と非加盟産油国で構成する「ＯＰ・・・ -
第20回：米・イラン対立と中東情勢の見通し
2020年を迎え、米・イラン対立と中東情勢はどこに向かうのか。米軍によるイラン要人の殺害を機に米・イラン対立が一層悪化する一方、サウジアラビアなどは緊張緩和を模索している。イランを軸に、今後の見通しと・・・ -
第25回：ＯＰＥＣプラスによる減産合意の背景
石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）加盟国と非加盟産油国で構成する「ＯＰＥＣプラス」は５月１日、日量970万バレルの協調減産を開始した。３月６日の減産交渉の決裂で、ＯＰＥＣプラスを主導するサウジアラビアとロシア・・・ -
第22回：中東和平案へのアラブの複雑な心境
米国のトランプ政権は１月28日、イスラエル・パレスチナ間の歴史的対立を解消するための中東和平案を発表した。米・イスラエルの狙いは、アラブ諸国からの支持を取り付けることにあるとみられるが、肝心のアラブの・・・ -
第19回：米軍のシリア撤退で存在感増す３カ国
シリア内戦はどうなってしまうのか。米トランプ政権が10月６日に同国北東部からの米軍撤退を発表したことで、シリア情勢が改めて紙面をにぎわせた。大手メディアは、「米国のクルドに対する裏切り」と、その延長線・・・ -
第21回：内憂外患の絶えないイラン
イランは１月８日、米軍によるイラン革命防衛隊（ＩＲＧＣ）コッズ部隊のソレイマニ司令官の殺害に対する報復措置として、イラクの米軍基地２カ所に対するミサイル攻撃に踏み切った。イランは米国との緊張関係の高ま・・・ -
第24回：リビアでも呉越同舟のロシアとトルコ
ロシアとトルコが、はや10年目に突入したリビア内戦の中で、存在感を増してきている。両国の利害は複雑に絡まり合うが、米国と欧州連合（ＥＵ）をけん制するという共通の目的の下での呉越同舟が、シリア同様に繰り・・・ -
第18回：反政府デモから見えてくるエジプトの強みと課題
エジプトで9月20日に発生した反政府デモから1カ月以上が経過した。シシ政権が2014年に発足して以降初めての表立ったデモであり、複数都市に飛び火したことから、大手メディアはその動向を大きく取り上げた。・・・ -
第16回：中国・トルコ関係に影を落とすウイグル問題
トルコのエルドアン大統領は7月、訪問中の中国で、「一つの中国」原則への支持を表明するとともに、新疆ウイグル自治区の少数民族は中国の発展と繁栄の下で幸福な生活を送っていると発言し、ウイグル問題を巡る中国・・・ -
第17回：中東・アフリカで拡大するヘアロスケア・植毛市場
2019年夏にエジプトの首都カイロを訪れた際、高級ショッピングモール内の薬局の壁に、「KAMINOMOTO」と書かれた宣伝看板が目についた。「加美乃素本舗」とは、創業100年を超える日本の養毛・育毛剤・・・ -
第15回：人手不足が深刻化するイランの医療現場
イランでは、医療現場での人手不足が深刻化している。ハリルチ保健副大臣によると、同国の人口１千人当たりの医師・看護師を含む医療従事者数は1.6人であり、世界保健機関（ＷＨＯ）が、国内にプライマリケア（総・・・ -
第14回：世論調査から見えてくるアラブの若者の今
アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）ドバイ首長国の広告大手Asda’a BCWは４月、アラブの若年層を対象とした世論調査「アラブ・ユース・サーベイ」の2019年版を発表した。アラブ地域の若者の価値規・・・ -
第13回：食料自給率アップへ注目集める水産養殖
中東・北アフリカ（ＭＥＮＡ）諸国にとって、食料安全保障の確保は大きな課題だ。食料自給率を向上させ、輸入への依存度を低下させるための対応策の一つとして、水産養殖業の振興が注目を集めている。（増野伊登＝三・・・ -
第12回：選挙ラッシュ終え経済立て直しに入るトルコ
トルコで３月31日、全国81県の地方自治体首長と地方議会議員を選出する統一地方選挙が実施され、国内外のメディアがこぞってその動向を報じた。トルコの地方選挙が大きな注目を集めたのは、エルドアン大統領が、・・・ -
第11回：カショギ事件を通してみるサウアラビアのメディア戦略
在米サウジアラビア人ジャーナリストのジャマル・カショギ氏殺害事件を受け、欧米メディアがこぞってサウジの「人権問題」を報じたことで、同国に対する国際社会の風当たりはこれまで以上に厳しくなった。しかし、サ・・・ -
第10回：米国からイランへの大豆輸出が急増＝米中貿易摩擦の意外な影響
2018年８月の米国産大豆の最大輸出先はイランだった。人道的見地から、農産物や食料品、医薬品・医療機器は米国制裁の対象外になっているとはいえ、「史上最強の制裁」を声高に唱える米政府と、それに対し徹底抗・・・
