英領北アイルランドの有権者の過半数が、英国から離脱してアイルランドを統一することに反対していることが世論調査で分かった。ベルファスト・テレグラフ紙に掲載された世論調査の結果を元に、ロイター通信が18日伝えた。
リバプール大学と英国の経済社会調査委員会が2,000人を対象に実施し、国民投票が明日行われた場合、アイルランド統一を支持するかを尋ねた。アイルランド統一を支持するのは29％で、反対は52％。残りの19％は「分からない・無回答」と答えた。「分からない・無回答」 を除くと、65％が英国への残留を支持していることになる。また、自らを「民族主義者」でも「統一主義者」でもないと自認する人々のほぼ４分の３（73％）が英国にとどまることを支持し、アイルランド統一を選択したのはわずか27％だった。
調査を主導したリバプール大学のジョン・トンゲ政治学教授は「このデータは、アイルランド統一の切迫に関する最近の過剰な論評に対する緩和剤となる」と指摘。一方、2017年に行われた前回調査から、アイルランド統一の支持率が２％上昇しており、仮にこのペースでいくと、20年以内に統一アイルランドの支持者が過半数を占めることを意味する、とも付け加えた。