独金融大手コメルツ銀行と伊金融大手ウニクレディトの独子会社のヒポフェラインスバンク（HypoVereinsbank、ＨＶＢ）は、合わせて数百カ所の支店を一時的に閉鎖すると明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴う人員不足に対応するため。ロイター通信が16日伝えた。
コメルツ銀は国内の約1,000店舗のうち数百支店を閉めるが、対象となる具体的な店舗についてはまだ決まっていない。ＨＶＢはこの日、337支店のうち101支店を閉じる予定。両行の顧客は、引き続き現金自動預払機（ＡＴＭ）やオンラインサービスなどを利用できる。オンラインバンキングの利用が拡大しているため、支店閉鎖の影響は限定的とみられる。国内の複数の貯蓄銀行も一部支店を既に閉鎖、または閉鎖を計画している。
欧州内では、封鎖措置を全土に拡大したイタリアの銀行が影響を受けている。金融大手インテーザ・サンパオロは3,500店舗のうち112カ所を閉鎖し、約900店については午前中だけ営業し、小規模支店では週３日の午前中のみとしている。約4,000店を抱えるウニクレディトは、各地域で限られた数の店舗だけを開けることを決めている。なお英国、スペイン、フランスではまだ支店閉鎖の動きは出ていない。

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