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米国の小売最大手ウォルマートによる傘下のスーパーの英アズダ売却計画を巡り、米プライベートエクイティー(PE)企業ローンスターが買収協議から撤退したもようだ。条件面での折り合いがつかなかったとみられる。関係者の話を元に、フィナンシャル・タイムズが22日伝えた。
それによると、両社は、買収金額もしくはアズダが抱える賃金格差の是正問題の潜在的なコストを巡り、合意に至らなかったという。一方、米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントは依然としてアズダ取得に関心を寄せており、企業価値を約65億ポンド程度と見積もって提案するとみられている。また、英国のガソリンスタンド運営EGグループの50%株を保有するTDRキャピタルも、EGの共同創業者と、アズダの買収を巡り協議を行ったとされる。
アズダの買収を巡っては、英スーパー大手セインズベリーが2018年4月、約73億ポンドで取得することで合意したが、19年4月に英競争・市場局(CMA)がこれを却下。ウォルマートは今年4月、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)を受けアズダの過半数株式の売却に向けた協議を中断したが、7月に再開していた。
なお、アズダの店舗で働く4万3,000人超は、物流拠点で働く従業員より賃金が低いことは不公平だと訴えており、1人当たり1万~2万ポンドの賠償金を求め同社を提訴。これまで原告側が勝利したが上訴され、7月には最高裁判所での審理が始まった。[M&A]


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