TOPICS

通信KPN、3%減益=人員整理の規模拡大

イタリアのマッタレッラ大統領は4日、コンテ氏を首相とする反体制派政党「五つ星運動」と中道左派・民主党の新たな連立政権の樹立を正式に承認した。閣僚人事も発表され、新政権は5日に発足する見通し。1カ月近く続いた同国の政治的危機にようやく終止符が打たれた。ブルームバーグなどが伝えた。
閣僚人事では、五つ星運動のディマイオ党首が外相に抜てきされた。同氏は33歳と、イタリア史上最年少での就任となる。経済財務相には民主党のグアルティエール氏が就く。同氏は過去5年にわたり、欧州議会の経済金融委員会(ECON)のトップを務めた。閣僚21人のうち女性は7人が登用されている。
両党は先に、向こう数週間以内での2020年度予算案の成立や上院議員を含む議員の削減、最低賃金の導入といった内容を含んだ新政権の共通政綱草案26項目に合意。しかし五つ星運動は、連立樹立には党員によるオンライン投票で承認を得る必要があるとしており、同党幹部は党員にこれを支持するよう呼び掛けていた。3日の投票では、党員の79.3%がこれを支持した。
五つ星運動と民主党による連立政権の任期は、総選挙の実施が予定されている2023年まで。五つ星運動と共に前政権を担っていた右派政党「同盟」のサルビーニ党首はかねて、移民や財政支出を巡り欧州連合(EU)と対立していたが、フィナンシャル・タイムズによると、新政権はEUとより建設的な対話を行う姿勢を取るとみられている。
組閣を巡っては、同盟が先に、14カ月続いた連立を解消して10月にも解散総選挙を実施する狙いで、元老院(上院)に内閣不信任案を提出。これを受けてコンテ首相は辞意を表明したが、マッタレッラ大統領は8月29日、同首相に新政権の樹立を要請していた。


IT