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カザフスタンの政府系投資ファンド、サムルク・カズィナ(Samruk-Kazyna)が、来年にも石油、航空、通信分野の国営企業の民営化を計画している。同社のアルマサダム・サトカリエフ社長の話として、ロイター通信が12日伝えた。
対象となるのは、国営エネルギー会社カズムナイガス(KazMunaiGaz、KMG)、国営航空会社エア・アスタナ、国営通信会社カザフテレコムの3社。保有株の一部をロンドン証券取引所(LSE)とカザフのアスタナ国際取引所に上場する計画だ。上場の時期は市況に応じて決定する方針という。
このうち、エア・アスタナとカザフテレコムは今年に上場する計画だったが、見送った経緯がある。また、民間のフィンテック(ITを活用した金融サービス)企業Kaspi.kzも10月にLSEで新規株式公開(IPO)を実施する予定だったが、これを見合わせている。実現すれば、カザフ企業としては過去10年超で最大規模の案件となる見込みだった。
サムルク・カズィナは2008年の設立。カザフ経済の持続的な発展に向け、戦略的な資産を管理している。6月末時点の総資産は約26兆テンゲ(680億ドル)。なお、カザフ政府は民営化プログラムの一環で、876社の国営企業の民営化を目指している。サムルク・カズィナはこのうち200社近くを傘下に入れている。[M&A]


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